2 :915:2006/12/14(木) 22:06:41.75 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う@〜

〜藤本美貴〜
「な、なんなんだよ、こいつは・・・・・・・・・」

ドサッ・・・・・・・・・・・



やっべえ・・・・・・・。
マジ身体がうごかねえ・・・・・・・・。
浜崎あゆみ、タダモンじゃねえ・・・・・・・・。
いったいこいつのスタンドは何なんだよ・・・・・・。

舞美ちゃんが構えているけれど、無理だ・・・・・・。
舞美ちゃんじゃ・・・、いや、誰でも勝てねえよ・・・・・・・。



それにしても・・・・・・・・・・・


なんで・・・・、こっちの攻撃が無効になるんだよッ!!!???


3 :915:2006/12/14(木) 22:08:02.64 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うA〜

〜矢島舞美〜
「お嬢ちゃん、足が震えてるよ〜」

浜崎あゆみに言われなくても、自分でも足が震えてるのがわかる・・・・。

キュイイイイイイイイイインンンンンッッッッッッッ!!!!!!

私は恐怖に耐えながら、倒れている藤本さんをちらっと見た。
それから輝彩滑刀の流法(モード)を発動させる。
その切れ味は、まともに攻撃を当てれば相手の手だろうと足だろうと
切断してしまう残酷な私の武器。
後味が悪いからあんまり使いたくないんだけど、だけど・・・・・・・・・・・・・・・・。

「いやあ、怖い怖い。
 またそれで私の腕をぶった斬るつもり〜?」

こっちを見てニタニタと笑う浜崎の隣に人型のスタンドが立っている。
身体の右半分が真っ黒、左半分が真っ白という変わったデザインのスタンドだ。




そう、私はすでに一回輝彩滑刀で浜崎のスタンドの腕を斬り落としている。


4 :915:2006/12/14(木) 22:08:37.72 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うB〜



いや、斬ったはず・・・・・・なのに・・・・・・・ッッッ!!!!!




「くそおッッッッッッ!!!!」
私はさらに輝彩滑走の流法を発動させて、
ローラーブレードで一気に浜崎との距離を詰めるッ!!!!

浜崎はあわてて避けようとするけれどもう遅いッ!!!!!
私は浜崎のスタンドを袈裟斬りした。
手応えアリッ!!!!

「ウグッ!!!!」
浜崎本人の身体からも血が吹き出るッ!
殺す気で闘わないと勝てないッ!!







グシャッ


5 :915:2006/12/14(木) 22:09:36.45 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うC〜






私は浜崎のスタンドの手で地面に叩き伏せられていた。
距離を詰めたのは輝彩滑走を使った私の方なのに、
逆に浜崎の方がこっちに来ていて、
そしてやられているのは私の方・・・・・・・ッ!

まただ・・・・・・・・・。

いや、藤本さんの攻撃も含めたら何回目?
なんで、あんなに深々と胴体を切り裂いて、
あれだけ派手に血を吹き出していたのに
浜崎はなんともないの????

それ以前に、浜崎は怪我の一つもしてないし・・・・ッ!

ドグシャッ!!
「あうッ!!!」

地面に倒れ込んでいる私の額を
浜崎は足のつま先で蹴り上げた。


36 :915:2006/12/19(火) 21:32:09.98 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うD〜

「お嬢ちゃん、かわいい顔して結構エグイ攻撃するよね〜」

薄れゆく意識の中で浜崎の声がだんだん遠くなる・・・・・・・・。






だめだッ!矢島舞美はまだここで終わるわけにはいかないッ!!




私は重い身体を動かして仰向けになった。
浜崎が栞菜ちゃんの家に向かって歩いているのが見える。




「輝彩・・・・・・・神速ッ!!!!」



私は腕の刃と足のローラーブレードを
地面に付けるとタイヤ代わりに回転させて動き始めた。


37 :915:2006/12/19(火) 21:32:44.69 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うE〜



平地とはいえ、空気抵抗のないこの姿勢は一気にトップスピードに達し、
あっという間に浜崎を抜き去った。

「あ・・・・、まあ良いか。今更何が出来るってわけじゃないし・・・・・・」
抜き去る時に浜崎のつぶやきが聞こえた。



私は浜崎に脇目もふらずに栞菜ちゃんの家へ向かう。
「田舎の旧家」と言った感じの大きな有原家の庭先では
激しい爆煙と砂埃が舞っていた。

石川さんと雅?

と、みんながいるはうの栞菜ちゃんの部屋の窓際に
雅ともう一人の女が倒れているのが見えた。


ガリガリガリガリガリガリガリイイイイイイイッッッッッッ!!!!


私は回転を止めて急ブレーキをかける。
その反動で私の身体は転がるけれどもう自分の姿勢を制御する体力すら残っていない。


38 :915:2006/12/19(火) 21:33:24.21 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うF〜

石川さんは別の敵と闘っているし、雅は戦闘不能、
それに浜崎の狙いが栞菜ちゃんなら、今伝えなきゃいけないのは愛理・・・・ッ!!

私は最後の力を振り絞ると割れた窓ガラスの方へとヨタヨタと歩いていった。

「あ、愛理・・・・・・・・・・」
「舞美ちゃんッ!部屋に入っちゃダメッ!!!」

愛理の声が部屋の中から聞こえる。
あぁ・・・・、これが話に聞いていた、愛理のスタンドの最終段階ってヤツか・・・・。

「愛理・・・・ッ!」
私は最後の力をもう一度振り絞って叫んだ。


39 :915:2006/12/19(火) 21:34:03.78 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うG〜

〜鈴木愛理〜
「愛理・・・・ッ!浜崎あゆみの能力は・・・・・・・・
 こっちの攻撃をすべて無効にしてしまってるの・・・・・・ッ!
 その秘密を解かない限り、勝機は無い・・・・・・・・・・」

そこまで言って舞美ちゃんが倒れたのが見えた・・・・・。
なんてことだろう!舞美ちゃんがああなっているということは・・・・
藤本さんもやられてしまったということ?

愛理は窓の外に倒れている舞美ちゃんと雅ちゃんを見た。
二人を助けに行きたいけれど、
愛理が一度外に出ちゃうと能力は解除されちゃうから
今この部屋から出て行くわけにはいかない・・・・。

少し先には、石川さんと空飛ぶ敵が
激しい砂埃をたてながら闘っているのが見える。

さらに、その向こうからダウンジャケットのポケットに手を突っ込んで
浜崎あゆみがモデル歩きでこっちに歩いてくるのが見えた。

舞美ちゃんが浜崎あゆみの能力について
愛理に伝えてきたということは・・・・・・・・


40 :915:2006/12/19(火) 21:35:12.07 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うH〜

愛理は部屋のカーテンを閉めて後ろの方を見た。
気絶したみんなをさらに奥の部屋に移動してある。
少しでも家の入口から距離を稼がなきゃ・・・・。


その時だった。


「う〜・・・・・・・・ん・・・・・・・・」
奥の部屋に寝ているみんなのうちの一人が動き始めた。
愛理はあわてて駆け寄る。

「こ・・・、ここは・・・・・・・・・、
 あ、そういやたしか・・・・・・・・・・・」
頭を押さえながら身体を起こしたのは桃子ちゃんだった。

「あ、愛理・・・・」
桃子ちゃんが立ち上がろうとする。

「起きちゃダメッ!」
愛理はあわてて桃子ちゃんを押さえつけた。


41 :915:2006/12/19(火) 21:36:30.02 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うI〜

「愛理?」
「お願いッ!今は動いちゃダメッ!」
「ど、どういう事?それに今どうなってるの?」
「みんな、敵の奇襲で気絶してたのよ。
 今は外で石川さんや藤本さんたちが闘っているけれど
 あんまり状況は良くないみたい。
 もうすぐ浜崎あゆみがこの家に来ちゃうのよッ!」
「えぇッ!?だったら・・・・・・・・」
桃子ちゃんは再び立ち上がろうとする。

「ダメッ!お願いだから動かないでッ!」
「どうして?たしかにももは気絶していたみたいだけど
 そんなにダメージ受けなかったみたいだし大丈夫だよ。
 一緒に闘わなきゃ・・・・・・」
「今、この家は愛理のエンジェルに支配されているから
 桃子ちゃんもこれ以上動いたらエンジェルの巻き添えをくうのッ!」
「ど、どういうこと?」
「ミスチーフ・エンジェルには3つ目の能力があるの。
 ミスチーフ・エンジェル・サード『As ONE』って言ってね、
 愛理のエンジェルは今、家と同化しているの。
 同化した建物は家中トラップだらけになって、
 愛理以外の人が入ってきたり中で動いていたら
 トラップが襲いかかる仕組みになってるのよ」
「あ、だから・・・・・・。コントロールは出来ないの?」
「ある程度トラップを増やしたり、攻撃を選択したりする事は出来るけど
 基本的に愛理の意志を無視して自動で動いているから・・・・」
愛理がそこまで言った時だった。


42 :915:2006/12/19(火) 21:37:30.30 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うJ〜

ガラガラッ

玄関の引き戸が開かれる音がした。

「あれは・・・・、浜崎あゆみ?」
「律儀に玄関から入ってきたようだね。
 これは愛理にもチャンスが出てきたかも」
「チャンス?」
「この家大きいからね。
 浜崎あゆみがここにたどり着くかどうか、
 ここからは愛理と浜崎あゆみと・・・・・・
 そして・・・・・・・・・・・・・時間との勝負ッ!!!!」
「時間?」


ドゴオオオオオンンンンンッッッッッッッッッッ!!!!!!
「ぐふッ!!!!」

その途端、玄関の方から激しいぶつかる音とうめき声がした。

「愛理、あれは?」
「天井から紐でぶら下げた直径1メートルの大型ハンマー。
 玄関を開けた浜崎に直撃したみたい」
「じゃあッ!」
桃子ちゃんが期待を込めた声で言ってきた。


175 :915:2006/12/22(金) 23:14:12.90 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うK〜

「ううん、ダメみたい・・・・・・・」
「ダメ?」

この家の中で起こっている事は愛理には手に取るようにわかる。
ハンマーは確かに浜崎あゆみに直撃した。

なのに・・・・・

気が付けば、ハンマーは玄関を素通りして
振り子のようにむなしく空振っていた。
浜崎はハンマーを避けて家の中に入ってくる・・・・。

「舞美ちゃんの言った通りだね。攻撃が当たったはずなのに無効になってる。
 しかも、無効になっただけじゃないよ、あれは・・・・・・」
「どういうこと?」
「この家の玄関は引き戸なのね。
 普通、引き戸を引く時って真正面に立つでしょ?
 誰だってそうする。愛理もそうする。
 浜崎も真正面に立った状態から右の引き戸を引いて、
 それでハンマーに直撃したはずだったのに、
 その瞬間、気が付いたら浜崎は左の引き戸の陰から
 腕を伸ばして右の引き戸を引いていたの。
 だからハンマーには当たらなかった・・・・・・・」
「それって・・・・・」


176 :915:2006/12/22(金) 23:15:17.49 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うL〜

「玄関を開けるまでは、トラップを知らない行動だったのに、
 開けた瞬間、まるでトラップを最初から知っていたかのような位置にいるんだよね」
「それが・・・浜崎の能力?」
「まだ詳しくはわからないけどね。愛理がこれからそれを明らかにするッ!」
桃子ちゃんにそう言うと、愛理は浜崎との闘いに意識を集中させた。

「おじゃましま〜す」
なめ腐った態度で浜崎は玄関から廊下に足を一歩踏み入れた。


ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!


浜崎めがけて廊下の奥から矢が発射された。

「うわッ!」
ズシャッ!

不意を突かれた浜崎の肩に矢のうちの一本が刺さる・・・・・・・・・

だけど、その瞬間、やっぱり浜崎は無事だった。
肩に突き刺さったはずの矢を浜崎はしっかりと受け止めていた。


177 :915:2006/12/22(金) 23:16:10.15 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うM〜

「まただね・・・・・・。
 でもなんとなくわかってきたよ」
「勝てそう?」
「正直、愛理には無理だね」
「そんな・・・・・・」
「でもね、桃子ちゃん。これはチームでの闘いだから、
 愛理は浜崎あゆみの能力を明らかにすることと、
 時間を稼ぐ事がここでの愛理の仕事なんだよ」
「さっきも言っていたけど時間って?
 能力を明らかにすることはわかるけど・・・・」
「それは・・・・・・・」
愛理が答えようとしたときだった。

ドーンッ!!!!!

廊下の方で激しい音がした。
また一つ、トラップが浜崎を攻撃し、そして無効化された。

「う〜ん・・・・・・・」
その音で、今度はえりが目覚めた。

「桃子ちゃん、愛理は今手が離せないから
 えりに動かないように言ってッ!」
「うん、わかった」
えりの事は桃子ちゃんに任せて愛理は
再び浜崎の方に集中する。


178 :915:2006/12/22(金) 23:17:09.80 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うN〜

桃子ちゃん、えり・・・・・・・・・・・。
時間は迫ってきている。
それが愛理、いや、桃子ちゃんたちに
有利に働くかどうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「いいッ?動いちゃダメだからねッ!」
「う、うん・・・・・・」
桃子ちゃんがすぐ近くに寝転がっているえりに注意した。

「もも、いったいどうなってるの?」
「今は愛理が浜崎と闘っているの」
えりの問いかけにそう答えながら桃子ちゃんが愛理を見てくる。

「桃子ちゃん、もうあんまり時間がないと思う。
 次で勝負かけるから、あとはよろしくね」
「あとって、愛理は・・・・・・・・」

その時・・・・・・・

「ちょっと〜ッ!今のはふざけすぎでしょ〜」
廊下の方から浜崎の怒った声が聞こえた。


179 :915:2006/12/22(金) 23:17:46.52 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うO〜

「愛理、何をしたの?」
「上から小麦粉を落としたの。
 一瞬浜崎が粉まみれになったんだけどね、
 案の定また能力使って避けられちゃった」
「小麦粉って・・・・・、今更そんなことしてどうすんのよ」
「まあ見ててよ、本命は次だからッ!」


「うわッ」
ゴオオオオオォォォォォォッッッッッッンンンンンッッッッッッ!!!!!


愛理が言うと同時に、また浜崎の声と大きな音がした。
そう、浜崎の頭上に、数十キロもある重りを落としたんだ。

今回は余裕があったからか、浜崎は能力を使わずに右側に動いて
落ちてくる重りを避けた。

いや、右側が避けやすいように愛理が落としたんだ。

そして、浜崎が足を踏んだ場所には・・・・・・・・


180 :915:2006/12/22(金) 23:18:25.50 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うP〜




パカッ



落とし穴ッ!
浜崎は真っ逆さまに地下に落ちていく・・・・・・・・・・




と思ったら、やっぱり浜崎は落ちてなかった。
落とし穴も開いていない。
重りを・・・・左側に避けている・・・・ッ!


181 :915:2006/12/22(金) 23:19:31.77 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うQ〜

「桃子ちゃん、えり、浜崎の能力がわかったよ」
「本当?」
「浜崎の能力は時間を戻して、やり直しているんだよ・・・・・・」
「や、やり直す?」
「でも・・・・、それだけじゃないね・・・・・・。
 さっき、愛理は浜崎の頭上に重りを落としたの。
 浜崎が右に避けて、用意してある落とし穴に落ちるようにね。
 穴に落ちる途中、浜崎は重りが落ちる前まで時間を戻して
 今度は左に避けたんだよ」
「そんな・・・・・」
「だって廊下に左に動いた浜崎の足跡がついているんだもん。
 そのためにさっき小麦粉をまき散らしたんだし」
「あ、それであんな攻撃を・・・・・・・・・」

「浜崎の能力の変わっているところは、
 時間を戻す前と戻って結果が変わってからが繋がっている事だね」
「どういうこと?」
「つまりね、重りが落ち始めてから、愛理は浜崎が右に避けて落とし穴に落ちるのを見た。
 でも、浜崎は重りが落ちる前に時間を戻して今度は左に避けた。
 それを見ていた他の人間、つまり愛理は
 浜崎が時間を戻す前の、右に避けて穴に落ちた記憶は覚えていても、
 浜崎が時間を戻して左に避けた新しい時間を体験も記憶もしてないの」
「もも、わかんない・・・・・」
「えりはわかった?」
「な、なんとなく・・・・・・・。
 要するに浜崎あゆみは自分が攻撃されたら
 時間を数秒戻して、自分の都合が良いように行動し直してるけど
 本人以外はその間の新しい数秒の出来事を覚えてないわけね?」


182 :915:2006/12/22(金) 23:20:11.98 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うR〜

〜嗣永桃子〜
「そういうことだね。
 じゃあ、えりを信じるからね・・・・・・・。
 どうやら起き出したみたい・・・・・・・・・・。
 愛理は・・・・タイムリミットのようだよ・・・・・・・・・・」
「愛理、だからさっきから時間って何?」

その時だった。

「あれ・・・・・・・」
声の方を振り向くと、さっきの重りによる音と振動のせいか、
また一人気が付いて起きあがろうとしていた。

今気絶しているのは・・・・・・



佐紀ちゃんと・・・・・

梨沙子と・・・・・・・・

183 :915:2006/12/22(金) 23:21:11.85 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘うS〜




栞菜ちゃんと・・・・・・・・・・









マイマイッ!!!!!!!!!!









みんなよりひときわ小さなマイマイが目覚めようとしているッ!!


328 :915:2006/12/26(火) 01:06:10.58 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う21〜




「ほ、ホントはもう一人くらい起きていてくれた方が
 舞ちゃんを守れると思うんだけど・・・・・・・・・・・・・
 あとは・・・・・・・・・お願いね・・・・・・・・・・・・」
「愛理!?」
「『As ONE』はスタンドパワーの消費が激しくてね・・・・、
 能力解除したらしばらくは寝てしまって、
 起きてられないの・・・・・・・・・・。」
「あッ!時間ってもしかして・・・・・・
 マイマイが目覚める時間って事?」
「そういうこと・・・・・・・・・・。
 桃子ちゃんが目覚めたから、みんな順番に起き出すだろうなって・・・・。
 舞ちゃんが完全に目覚めて舞ちゃんのスタンド能力の影響を受けると
 愛理は・・・・・・・・・・・・・。
 でも・・・・・・・・・・・・、まだ・・・・・・・・・ッ!!!!!!」

愛理は廊下の方をにらんだ。
玄関からこの部屋に直線に伸びている長い廊下にしかけられた
愛理の数々のトラップをくぐり抜けて、
とうとう浜崎あゆみがこの部屋に入ってこようとしているッ!!!


329 :915:2006/12/26(火) 01:06:56.66 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う22〜

「おまたせ〜。いろいろやってくれるスタンドだよね〜」
浜崎がなめたしゃべり方でこっちに近寄ってくる・・・・・。




「エンジェル・・・・ッ!!!!最後の力をッッッッッ!!!!!」
「うわッ!?」




愛理が叫ぶと同時に、廊下が突然激しい音を立てて、
ムービングウォークやベルトコンベアのように逆走し始めたッ!!
浜崎は急な事でたまらず体勢が崩れ、
あっというまに玄関の方に押し戻されるッ!!!

「まだ無駄な抵抗を・・・・・・」

その途端、浜崎の姿が消えた。
いや、ベルトコンベアに流されながら、
微妙に前に移動していた。


330 :915:2006/12/26(火) 01:08:36.09 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う23〜

「ちいッ!!!こんな小細工を・・・・・・ッ!!!」
浜崎の舌打ちが聞こえた。

そういう浜崎の手から血が流れている?

「串刺しになれええええええッッッッッッッッッッッッ!!!!!」
愛理が叫ぶ。

ももは、愛理のトラップの事も忘れて思わず
廊下の入口近くまで飛び出した。

「!!!???」

部屋の入口の柱部分、ちょうど浜崎が手を掛けるだろうなという当たりに
剣山が張り付いていて、その先に血が付いている。
さっき、浜崎は時間を戻したんだ!
でも愛理は2段に罠をしかけていたってことか!

きっと、廊下が動き出した時、もしくはその直前に時間を戻した浜崎は
流されないように扉に手を掛けたんだろう。
だけどそこに待っていたのは愛理が用意した剣山。
それで思わず手を離した浜崎は結局ベルトコンベアで流されていったんだ!


331 :915:2006/12/26(火) 01:09:12.39 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う24〜

ももは浜崎の方を見た。

ザザザザザザッッッッ!!!

突然玄関に並び立った槍ぶすまが、ベルトコンベアと化した廊下によって
運ばれていく浜崎待ち受ける・・・・・・・・ッ!!
浜崎は時間を戻そうとしない?
いや、戻せない??

「くそッ!!!」
浜崎が人型のスタンドを出現させて身構えた・・・・・・

槍ぶすまが浜崎に迫る・・・・・・・・





勝ったッ!!!






ももが思った瞬間だった・・・・・・・


332 :915:2006/12/26(火) 01:10:11.11 0
銀色の永遠 〜鈴木愛理は時間と闘う25〜

「桃子、あぶないッッッッッッ!!!!!!」
梅さんの声に上を向くと、ももの上にでっかい重りが迫ってくる・・・・・

そうだった、この家の中で動いたらダメなんだった・・・・・・・

愛理のトラップがももに向かって発動している・・・・・・ッッッッ!!!










TO BE CONTINUED…