100 :915:2005/11/20(日) 01:20:20 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬する@〜
私だってそれが犯罪だって事はわかっている。
私のこの趣味が数多くの女性を不幸にしていることも、
こんなことを続ければいつか破滅だと言うことも。
そんな事を考えてしまう私は、
いつか誰かが自分の行為をとがめてくれる事を望んでいるのかもしれない。
しかし、生まれ持ったこの「性(さが)」を止める事が誰に出来ようか?
101 :915:2005/11/20(日) 01:20:37 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するA〜
「資料の通り、新手のスタンド使いによる女性の被害が急増している。
オレたちは別に正義の味方じゃないし、不必要に敵を増やす必要も無い。
しかし、資料を見ての通り、スタンドを悪用しているのは明らかだ。
我々が止めなければいつまでも被害は続くし、
次に被害に遭うのは君たちかもしれない。
それだけは忘れないでほしい。では今日のミーティングは以上。」
部活後のミーティングでよっすぃ〜はそう締めくくった。
スタンド使いの犯罪者、かあ・・・。
美貴は「キラ」に遭遇した時の事を思い出して背筋に寒いものを感じた。
あんまり関わりたくないな・・・・。
そう思いながらバス停で帰りのバスを待っていると声をかけられた。
「あれ、藤本さん今日はバスなんですか?」
そう言ってきたのは中等部1年の村上愛ちゃん。
目が大きくてかわいくて、それでいて中学1年の割には色気のある子だ。
「うん、普段は自転車なんだけど見ての通りの雨だしね。
明日もこの調子じゃあバス通学かなあ・・・」
「じゃあ、明日の朝私と同じバスになりますよね?」
「まあ美貴が遅刻しなければね、アハハ」
村上ちゃんの家は美貴の家の近くなんだけど、中学生と高校生の違いか、
美貴は自転車通学で彼女はバス通学している。
「藤本さん、相談があるんですけど・・・・・・」
村上ちゃんは真剣な目で美貴を見た。
102 :915:2005/11/20(日) 01:21:12 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するB〜
「犯人と遭遇したあ?」
バスの最後列で、美貴は思わず声をあげた。
「藤本さん、声が大きいです・・・」
「ごめんごめん。でもなんでさっきのミーティングで言わなかったの?」
「だってその、吉澤さんの前でそんな事言うのが恥ずかしくて・・・」
「まぁ気持ちはわからんでもないけどさ、ちゃんと言わなきゃ」
「ごめんなさい・・・・」
村上ちゃんは消え入りそうな声で言った。
「で?」
「吉澤さんの言うとおり、相手はスタンドを悪用しているんです。
私は自分のスタンドでなんとか防ごうとしたんですけど、
やっぱり怖くて、その・・・」
「本体はわかったの?」
「いえ、バスの中は他の乗客もいましたから誰が本体か・・・」
「それは今朝の話?」
「いえ、もう3日連続で・・・・」
「ちょっと!やられっぱなしなの?」
「ご、ごめんなさい・・・」
村上ちゃんは泣きそうな顔になった。
「とにかく、明日は美貴も一緒に乗ってあげるから
その代わり、ちゃんとよっすぃ〜に報告に行くんだよ?」
美貴はそう約束させた。
116 :915:2005/11/20(日) 09:30:52 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するC〜
今日も私はこのバスに乗ってしまった。
あの少女は今日も乗ってくるだろうか?
彼女を最初見た時は衝撃だった。
あの制服からすらりとのびた白い手を見た時、
私は、下品な表現だが・・・・、勃起してしまった。
私は彼女の手を思い出し、それから彼女の姿を思い浮かべる。
あの美しい黒髪、愛くるしい瞳、
透き通った白い肌。そしてあの・・・・・・・。
今まで私の犠牲になってきたどの女性よりも
清らかな心を持っている事だろう。私には見ればわかる。
もしも捕まれば、私の平穏は破られるだろう。
こんな事は続けてはいけない。
しかし私には天から授かったこの能力がある。
警察にも誰にも私を捕まえる事は出来ない・・・・・・。
117 :915:2005/11/20(日) 09:31:13 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するD〜
「それで、相手のスタンドがどんな形なのかも見てないんだね?」
「はい、私怖くて・・・・。でも人型のようです。
手だけは見ましたから。」
やれやれ、村上ちゃんって結構怖がりなんだよなあ。
スタンドは結構強いと思うんだけどねえ・・・・
そう思っているところにバスが来たので美貴と愛ちゃんは乗り込んだ。
どうでも良いけどバスの運賃って高いよね・・・・
バスの座席は全部埋まっていて、人も結構立っていた。
この密度ならスタンド使いを判別するのも少々骨だな・・・・
美貴たちの乗ったバスが最初の信号で止まった頃、「それ」は来た・・・
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するE〜
信号に気を取られ、バスの前方を見ていた美貴に村上ちゃんが震えながら声をかけた。
「ふ、藤本さん・・・・・」
村上ちゃんの後ろにはテンガロンハットをかぶった人型のスタンドが立っていた。
そしてそのスタンドは左手で村上ちゃんの太ももをさすり、
右手で村上ちゃんの中学生の割には少し大きめの胸を卵でも持つように優しく包んでいた。
でやがったな、この痴漢野郎!!!
スタンドの感覚も人それぞれだ。
スタンド自身に何の知覚も持っていないタイプもあれば
スタンドが視覚を持っているタイプもいる。
こいつは触覚も本体と共有しているのだろう。
それを利用して、普通の人間には見えない事を良いことに
スタンドを使って痴漢行為を繰り返していたのだ!
確かにこれじゃあ被害者には触られた感触はあっても何も見えない。
だからやりたい放題と言うわけか!!
169 :915:2005/11/21(月) 00:28:45 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するF〜
「この痴漢野郎!!!」
美貴はブギートレイン03を出現させて痴漢スタンドの左手をつかんだ。
「こいつ、力はたいした事ないぞ!」
そう思った美貴の心に一瞬生じた油断を痴漢スタンドは見逃さなかった。
突然右手から細長い棒を繰り出し、ブギトレのみぞおちを突いてきた。
「ぐっ!!」
その衝撃に思わず手を離した途端、痴漢スタンドはバスの前方に逃げ出し、
そこでスタンドは姿を消してしまった。
敵スタンドが姿を消した付近を見渡すと、
何人もの乗客が美貴たちを何があったんだという目で見ている。
その一方で座席で眠りこけている乗客も何人もいる。
この近くにスタンド本体はいる・・・・。でも誰だ・・・・・?
そのとき、バス停に近づき、バスが減速しながら左に幅寄せしてきた。
その揺れに目を覚ました乗客の一人が窓の景色を見てあわてて立ち上がった。
「おっと、降りなきゃ・・・」
まるでランニング中のようなスポーツウェアに身を包んだ40歳くらいの男だ。
「オマエだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ぶげっ?????????」
美貴はブギトレでその男を殴りつけるのとバスが留まったのは同時だった。
170 :915:2005/11/21(月) 00:31:22 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するG〜
「藤本さん??????」
村上ちゃんが目を丸くしている。
「ちぃ!なぜ・・・!」
男はブギトレに殴られた右ほほを押さえながらちょうど扉が開いたバスから逃げ去った。
「追うよ!村上ちゃん!!」
美貴と村上ちゃんもあわてて下車した。
ちくしょう、おっさんのくせになんて脚力だ・・・
小雨の中、美貴と村上ちゃんは痴漢男を追いかけて工場の角を曲がると、
男はスタンドを出して待ちかまえていた。
「お嬢ちゃん、何でおじさんが犯人だってわかったんだ?」
痴漢男はそう言いながら美貴達をにらみつける。
「そうですよ、藤本さん。なんでわかったんですか?」
隣で村上ちゃんも不思議そうに美貴に聞いてきた。
171 :915:2005/11/21(月) 00:33:10 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するH〜
「簡単だよ。」
美貴は言った。
「とにかく近くにいるやつは全員ぶん殴ろうと思っただけ♪」
「な、お嬢ちゃん!君は他人の迷惑とか考えたこと無いのか?」
「痴漢野郎に迷惑とか言われたくねえ!!」
村上ちゃんもぽかんとしている。
「正解だったから結果的に良いじゃない!
それよりもおっさん、いい歳して中学生に痴漢なんかしやがって・・・」
「中学生?お嬢ちゃん、中学生なのかい?
いやあ、おじさんてっきり高校生かと思ったよ。
最近の中学生は大人っぽいんだねえ・・・・」
「感心してるばあいか!!」
美貴がそう言った時、村上ちゃんが唐突に声をあげた。
「あれ、このおじさんって!」
221 :915:2005/11/21(月) 21:47:01 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するI〜
「このおじさん、愛理ちゃんのお父さんですよ、藤本さん!」
「愛理ちゃんの?
おっさん、オマエ、自分の娘の友達を痴漢してたのかよ!!」
「間違いないですよ、去年お父さんがツアーで久しぶりに優勝したって
愛理ちゃんに新聞の切り抜きを見せてもらいましたから!」
「げっ、君たち愛理のお友達なのかい??」
美貴は思わずため息をついた。
そういや鈴木愛理ちゃんって父親がプロゴルファーだとか言ってたな・・・・。
「は〜、おっさん。あきれて物が言えないけどさ、
残念ながらスタンドでの犯行を立証して警察に逮捕してもらう方法は無いんだよね。
美貴達と離れた所に座っていたおっさんが痴漢したって言ったって
誰も信じてくれないしね。
たとえ逮捕出来たとしても愛理ちゃんの悲しむ顔は
村上ちゃんだって見たくないだろうし・・・・」
そう美貴が言うと痴漢男、いや、愛理ちゃんのパパは少しほっとしたような顔をした。
「その代わり、しばらく再起不能にさせてもらうからな!!」
美貴が冷たい目でにらむと愛理ちゃんのパパは一瞬たじろいだが
すぐにスタンドを身構えた。
「私だって家庭もあれば仕事もある。
悪いが君たちの言いなりにはなれないよ!」
222 :915:2005/11/21(月) 21:47:51 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するJ〜
「だったらなおさら痴漢なんてすんじゃねえ!!
ブギートレイン…03ィッ!!!!!!」
「ボギーマン!!!」
美貴がブギトレで殴りかかろうとすると、
愛理ちゃんのパパのスタンド「ボギーマン」の足下から
何かが飛んできて美貴のお腹に直撃した。
これは、ゴルフボール・・・・?
ボギーマンを見るとゴルフのドライバーを持っている。
さっきバスの中で攻撃を食らったのはこれか・・・
「第2打だ!!」
ボギーマンが再びゴルフスイングをすると足下にボールが出現した。
ゴルフスイングでボールをぶつけてくるスタンドか!
「同じ攻撃が2度と!!」
美貴がブギトレの手刀でボールをたたき落とした。
「?」
なんなくたたき落としたと思ったブギトレと美貴の身体が緑がかっている。
なんだ?このスタンドはゴルフショット以外にまだ何か能力があるのか?
「藤本さん、と言ったね。君は身長150センチ台、パー4と言ったところか。」
愛理ちゃんのパパはそうつぶやいて3度目のゴルフスイングを行った。
「これで3オンだ!」
223 :915:2005/11/21(月) 21:48:37 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するK〜
何かまずい!!このボールには触ってはいけない!!
そう身構えた美貴は思わずずっこけそうになった。
ボギーマンの打ったボールは浮きあがらず、
ブギトレとは違う方向へ地面を転がっていく・・・・
美貴は思わずミスったな!と思った。
「おいおい、私はこれでもプロだよ。そんなミスショットをすると思ってるかい?」
愛理ちゃんのパパがそう言ってにやついた。
「な??」
打ったボールが転がっていった先にはさっきブギトレが打ち払った2打目が転がっていた。
3打目のボールは2打目にぶつかり、ブギトレの方向にはねてきた。
「まずい!!」
不意を突かれて避ける事が出来ず、ブギトレは思わずボールを打ち払った。
「触ったね。これで3オンだ。」
愛理ちゃんのパパが二ヤッと笑ったのと、ブギトレと美貴の身体が
さらに濃い緑になったのは同時だった。
224 :915:2005/11/21(月) 21:49:34 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するL〜
「身体が、うごか・・・・!?」
「グリーンに乗ったからね。これで君の身体の自由は奪われた・・・」
そう言ったボギーマンの手にはパターが握られていた。
「そしてこれがパーパットだ!!!」
ブギーマンは走ってきたかと思うと、飛び上がって、
パターをまるで餅つきの杵を振り下ろすかのようにして
ブギトレに殴りつけてきた。
「うわああああ!!!!!」
「藤本さん!!!!」
村上ちゃんの叫びもむなしく、ボギーマンの攻撃を直で食らったブギトレ、
そして美貴の身体が今度は金色に輝き始めた・・・
「む、村上ちゃん・・・・
村上ちゃんのスタンドは強い・・・・
特に覚悟を決めた時は・・・・、だから・・・・
むら・・か・み・ちゃん、自分を・・信じて・・・・覚悟を・・・・」
美貴は最後の力を振り絞って叫んだ・・・・
253 :915:2005/11/22(火) 10:17:25 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するM〜
カラン・・・・・・・・
私の足下に金の優勝カップが一つ転がっている。
これが私の能力だ。彼女たちは「スタンド」と言ってたな。
それがこの超能力の名前なのかな。
私のボギーマンは相手の身長に応じた打数分スタンドのゴルフショットを当てると
相手の身体はグリーンに近づいていく。
グリーンに乗った地点で相手の動きは封じる事が出来る。
そして最後は直接攻撃によるパーパット。
これで相手はチップインだ。
「さて、君の先輩は見ての通り優勝カップになってしまった。
村上ちゃん、と言ったね?出来たら可愛く下の名前が呼びたいところだが、
悪いが私にも守らなければならないものがある。
大変惜しいが君も先輩と同じようにおとなしく
カップになってくれないだろうか?」
距離を取りながら私がそう言うと、村上ちゃんという子は震えながらも
同じような人型のスタンドを出現させた。この子も能力者か。
やっぱり愛理もそうなのかな・・・・・・。
254 :915:2005/11/22(火) 10:18:25 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するN〜
藤本さんがあんな姿になってしまった・・・・
藤本さんが負けるような相手に私が勝てる訳が・・・・
そうは言っても、このまま黙って見逃してくれる訳ないし・・・・
それに何よりも藤本さんを助けなきゃ!
そう思った私は私のスタンド「サッド・レディ」を出現させた。
剣道の選手の様な防具に身を包み、竹刀のような武器を持った白の戦士、
それが私のスタンドだ。
「ほう、それが君の能力かい。スタンドとか言ったね?
だが見たところ君は実戦経験も少ないようだ。
おや、震えているね?」
そう言いながらおじさんはゆっくりとクラブを後ろの方に持っていく。
(あとで聞いたところ、「テークバック」って言うんだって)
サッド・レディはおじさんの攻撃に身構える。
しかし直接当たれば藤本さんと同じ運命。
サッド・レディの竹刀でたたき落とせば大丈夫だろうか?
ドシュッ!!!!!!!!!
おじさんのクラブが風を切り裂く音が聞こえ、ゴルフボールが飛んできた。
「くっ!」
なんとか私は竹刀を盾にしてボールを防ぐ。
カーンという音と共にボールは跳ね返った。
しかし・・・・
255 :915:2005/11/22(火) 10:18:59 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するO〜
カーン!!
私の耳にはボールが跳ね返る音が二つ聞こえた。
なんで?そう思った私のお腹に少しだけダメージが走る。
「ボールをね、2球一緒に打ったんだよ、実は。」
おじさんはそう言った。
二つ目の音はサッド・レディの胴にボールが当たった音だったのか。
防具のおかげでほとんどダメージは無いけれど、だけど・・・
「竹刀で払った分はカウントされないようだね。私も勉強になったよ。
でも見たところ、君もパー4くらいの身長だね。
パットをのぞけば実質あと2打だ。君はかわせるかな?」
おじさんはそういってスイングの体勢に入った。
どうする?2球同時打ちの他にも藤本さんがやられた跳ね返りもあるし
他にも何か技を持ってるかもしれない。
防戦一方じゃ負けてしまう!
でも私のスタンドは近距離タイプ、おじさんに近づくだけでも・・・・
悩む私は藤本さんの言葉を思い出した。
「むら・・か・み・ちゃん、自分を・・信じて・・・・覚悟を・・・・」
256 :915:2005/11/22(火) 10:19:30 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するP〜
覚悟を決める!!
意を決した私はサッド・レディごとおじさんに向かって走り出した!
「やけくそになったか!!!」
おじさんがスイングし、ゴルフボールがサッド・レディを襲う!
「3球同時打ちだって出来るんだよおおおおおお!!!」
おじさんが叫んだ。
私は覚悟を決めて、サッド・レディの奥の手を使った・・・・。
274 :915:2005/11/22(火) 19:43:04 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するQ〜
「メエエエエエエェェェェェェェェェェェンンンンン!!!!!!!」
私のボギーマンはお嬢ちゃんのスタンドの強烈な一撃を頭に受けた。
「ば、馬鹿な・・・・
スタンドの防具を脱ぐなんて・・・・・・」
私は消えそうな意識の中でつぶやいた。
あの時、私は3球同時に打った。
1球は竹刀で払われるだろうが、残り2球がお嬢ちゃんに当たれば
パー4の3オンでグリーンに乗せる事が出来る。
つまり動きを封じる事が出来る。そのはずだった。
私の計算通り、1球目は竹刀で防がれたものの、
2球目はお嬢ちゃんのスタンドの胴に命中した。
そして3球目も・・・・
それがまさか、防具を脱ぎ捨てる事で
スタンドのスピードをアップさせて3球目をよけるとは・・・・
彼女もこっちに走ってきて距離が詰まっている中で
防具を脱ぎ捨てたのだから、近距離で食らった2球目のダメージは相当なはず・・・・
自分へのダメージを覚悟したからこそ避けられたのか・・・・
普段防具に守られてるからそれだけでもとても怖いだろうに・・・・
275 :915:2005/11/22(火) 19:44:11 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するR〜
「おい、起きな、おっさん」
ほおをペシペシ叩かれて私は目が覚めた。
はっきりしていく意識の中で、私は何が起こったのか思い出した。
そして、視界がクリアになっていく中で、
藤本という子と村上ちゃんという子がこちらをのぞき込んでいるのが目に入った。
「うわあ〜、ご、ごめんなさいいいいい!!!!」
私は年甲斐もなく自分の娘と同世代の少女たちに土下座した。
「ほ、ほんの出来心だったんです!
今年は仕事の方も成績が悪くて!
おまけに数週間前から腰の故障で!
ツ、ツアーにも参加出来なくて、
それでむしゃくしゃしてつい・・・・・!!!」
「おじさん・・・・・」
にこにこしながら藤本という子が言った。
「さっきも言ったけどね、おじさんが痴漢だって証拠を挙げられないのよ。
だから美貴達にはどうすることも出来ないの。」
276 :915:2005/11/22(火) 19:44:58 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬するS〜
その言葉を聞いて、思わず安堵の表情を浮かべた私が見たのは
般若のような怒りの顔だった・・・・
「だからね、当分立ち直れないように美貴たちがお仕置きしてやるよ!!」
私は絶望感に包まれた・・・・
「ゴオォォォォォォルデンッゴォォォル決めてェェェェェッ…!!!
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!!!!!」
ラッシュを食らった私にもう一人のお嬢ちゃんのスタンドがさらに追い打ちをかける。
「やあああさしいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」バシッ!!
「かあああなしいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」バシッ!!
「おおもいいでをおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」バシッ!!
「のおこしてええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」バシイィィィッ!!!!
竹刀による打撃四連発を食らい、もう一度薄れゆく意識の中で
「愛理ちゃんにはだまっといてやるよ」
という言葉だけがせめてもの救いだった・・・・
277 :915:2005/11/22(火) 19:45:22 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は年下に嫉妬する21〜
「あ〜あ、すっかり遅刻だね。もう学校さぼっちゃおうか。」
そんな美貴の提案を村上ちゃんはあっさり却下した。
「ダメですよ、藤本さん。」
ちぇっ、マジメ子ちゃんなんだから・・・・・
「でもさ、小雨とはいえかなり濡れちゃったじゃん。
村上ちゃんもびしょびしょだよ・・・」
そう言いながら美貴は村上ちゃんの
濡れたセーラー服が張り付いた身体を見た。
そして、この子なら痴漢に遭うのも仕方ないか・・・・
ふとそう思い、自分の事を考えてがっくりきた。
やっぱり美貴、村上ちゃんに負けてる?
「あれ、藤本さんどうしたんですか?」
「何でもない!!!」
村上愛
スタンド名:サッド・レディ
鈴木亨 再起不能(ゴルフツアーはさらに一ヶ月欠場)
スタンド名:ボギーマン
TO BE CONTINUED…