559 :915:2006/02/11(土) 20:55:53.68 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます@〜

「ダメやけん、つながらんよ!電波が届かないって言ってる!」
「ちょっと待てよ、コンコンに聞くから!」

ピッ、ピッ、プルル・・・、プルル・・・

「あ、コンコン?ダメだ、梨華ちゃんもよっすぃ〜も電話つながらないよ!
 どこに行くかとか書いてなかった?」
『「えすし、てき、よしざわとえきへにげる」としか書いてないんですよ・・・
 駅ビルのどこかだとは思うんですが・・・・』
「それじゃあ広すぎるよ!!」
『あ!電話に出ないんじゃなくてつながらないんですよね?』
「うん、れいなはそう言ってる」
『じゃあ地下街のどこかですよ!』
「え〜?美貴もよく通るけど普通に電波三本立ってるじゃん」
『それは中心部でしょ?端の方に店の閉店が続いて
 あまりみんな近寄らない一角があったじゃないですか。
 あのあたりならアンテナを整備してない可能性が・・・・』
「それだ!わかった、行ってみる!!」

「れいな!地下街の東エリアだ!!」
「了解!!!」


636 :915:2006/02/12(日) 19:36:55.82 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますA〜

私たちはやってきた二人組とにらみ合う。
一人は栄高の制服を着た女、もう一人は大学生くらいの男。

「自己紹介をザァせてもらおうか」
男が口を開いた。
「オリは栄米大3年の天野浩成」

格好良いけど微妙に滑舌悪い男ね・・・・・・・・・・・・・・。

「私は栄高2年の長澤奈央」
女の方が言った。

「個人的な恨みはないげどな、こっちだって色々事情があづし
 どぅであえず相手してもらおうか・・・・・・・
 ギャレン・ダディャーナ!!!!」
天野は言うと、さっきのスタンドを出現させた。
赤みがかった人型にマスクみたいなのをかぶったようなスタンドで
手には銃のようなものを持っている。

「アルマジロバレット!!」
バシュ、バシュッッ!!!

天野が叫ぶと、スタンドの構えた銃からエネルギー光弾が私めがけて放たれた。
私はとっさに飛び退く!


637 :915:2006/02/12(日) 19:37:29.69 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますB〜

「ブルー・ラブボディ!!」
長澤が叫ぶと、地面がまるで水面のように突然波打ち出す。

ドガッ!!!!

そしてそこからイルカのようなスタンドが飛び出してきて
よっすぃ〜に体当たりした!!!

「うおッッッッッッ!!!!」
よっすぃ〜が吹っ飛ぶ!!

よっすぃ〜はすぐに起きあがったが、
そのよっすぃ〜を見て私はすぐに気づいた。

しまった!
あの二人の狙いは私たちを引き離しての個別撃破だ!!
普通に考えて長澤って女の方が非力だろう。
その長澤が負傷しているよっすぃ〜を相手して、
私を天野がって算段だろう。

だけど・・・・・


638 :915:2006/02/12(日) 19:38:09.51 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますC〜

「ザ☆ピース!!!!」
私は自分のスタンドを出現させた。
思い通りにさせてなるものか!!!!

私はザ☆ピースを構えさせてから冷静に現状を分析する。
天野のスタンドは人型で銃による攻撃スタイル。
長澤のスタンドはイルカ型で、千奈美ちゃんと同じように
地面をまるで水面のように潜行してくる。
体当たりしてきたって事は飛び道具とかは無いのだろう。
二人とも特殊能力については不明。

サブーン!!
ドンッ!!

長澤のスタンド、ブルー・ラブボディは
ジャンプしてよっすぃ〜に体当たりしたかと思うと
すぐに地面に飛び込んで消えていく事の繰り返しだ。

「石川、心配すんなよ。
 こいつ、パワー自体は余り無いから」
心配そうな私によっすぃ〜が声をかけた。

立っているのもやっとなのに、強がりなのはわかっている。


709 :915:2006/02/13(月) 23:17:41.72 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますD〜

だけどよっすぃ〜の言うことも半分は本当だろう。
何回も体当たりしてきているのによっすぃ〜がまだ無事なのが証拠だ。

「そして、オマエのスタンドの弱点は・・・・」
よっすぃ〜がMr.ムーンライトを出現させた!!

「本体が隙だらけって事だーッッッッッッッッッッッ!!!!」

ミスムンがけり出した衝撃が長澤本人を狙う!!
そうだ!ブルー・ラブボディが潜行している間、
長澤本人は普通に立っているだけなんだし、
よっすぃ〜の衝撃は目に見えないから、
スタンド使い本人を攻撃してしまえば・・・!!!

そのときだった。
突然長澤の前にブルー・ラブボディが出現してジャンプする。

でも見えていないんだから・・・・
そう私は思ったし、よっすぃ〜も思っただろう・・・・。

しかし、飛び上がったブルー・ラブボディの尾ひれが
何かをはじき飛ばすような動きをした時、
私はそれがミスムンの蹴った衝撃だと気がついた。


710 :915:2006/02/13(月) 23:18:15.02 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますE〜

ザッバーンッッッッッッッ!!!!

ブルー・ラブボディは再び地面に「潜水」する。

「まぐれをッ!!!!」
よっすぃ〜は再び衝撃を蹴った。
よっすぃ〜の事だ、今度はどこか壁に反射させての攻撃だろう!

と、ブルー・ラブボディはまたもや予期していたかのように飛び上がると、
側面からの衝撃を尾びれで跳ね返した!!

「ばかな・・・・!!」
よっすぃ〜が焦る。
間違いない・・・・・・・・。

予期してるのでもまぐれでもなんでもない!!!
見えないはずの衝撃が見えていて、確実に打ち返している!!!

「よっすぃ〜!!!」
私はよっすぃ〜に声をかける。

「心配すんなって」
よっすぃ〜はそう私に声をかけるものの、顔色がものすごく悪い。
かなりやせ我慢してるよね・・・・・。
よっすぃ〜を早く助けなきゃ!!


711 :915:2006/02/13(月) 23:19:05.05 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますF〜

「あんたなんかにモタモタしてられないのよ!!!!
 チャーミング・フィンガー!!!!」
私の10本の指が伸びて、天野を襲う!!!!

天野は紙一重でチャーミング・フィンガーをかわした。

この地下街、ちょっと固いから床や壁を突き破るのも骨だし、
死角が無くてチャーミング・フィンガーの軌道が見えているから
やはりそう簡単にはヒット出来ないか。
連続攻撃さえすればそのうち当てる事は出来るだろうけど、
しかし・・・・・・・・・

あの天野の目は・・・・・・!!!!
言いようのない不安感が私を襲う・・・・・

チャーミング・フィンガーを一旦引っ込めた私を見て、
天野のギャレンなんとかって言いにくいスタンドは
持っていた銃のスリットに何かカードをスラッシュさせた。

「ペッカーラピッド!!!」
ドルドルドルドルドルドルドルドルドルドルドルドル!!!!

エネルギー弾の高速連射がザ☆ピースを襲う!!!
あわてて避けるものの、肩を一発かすめてしまった!

そして避けながら地面を転がって、
受け身を取ってからもう一度身構えた私に天野が走り寄ってきていた!


712 :915:2006/02/13(月) 23:19:37.92 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますG〜

またギャレンがカードを銃のスリットにスラッシュさせる。

「フロッグアッパー!!!!」

ギャレンのアッパーカットがザ☆ピースを襲った!!

ボグオォォッッッッッッッッッ!!!!!!!

「カハッ!!!!」

あわててガードするものの、クロスさせた手の上から食らったアッパーで
私は思いっきり吹っ飛んだ。

ドウッ!!!!!!!

そのまま私は地面に叩きつけられるッ!

「いった〜・・・・・・・・・・・・・・・・。
 女の子にひどいことしないでよ・・・・・・・・・」
私はぼやきながら立ち上がった。
あれ、次食らうとやばいな・・・・・・・・・・・・。

それにしても、あのスタンドの能力はあの銃とカードにあるようね。
カードが何種類もあって、それぞれの特性の攻撃を選択できると言うわけか・・・・。


713 :915:2006/02/13(月) 23:20:38.79 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますH〜

一方のよっすぃ〜は・・・・・?
私は自分もあんまり余裕が無いままよっすぃ〜を見た。

よっすぃ〜の衝撃も当たらないけれど、
長澤のブルー・ラブボディの攻撃も当たっていないようで
膠着状態に陥っているようだ。

「オマエのスタンド、地面から浮かび上がる時に
 『水面』が波打ちすぎるんだよ・・・・・・・・!!!」

よっすぃ〜はそう言って、地面に起こった『波紋』を見て
イルカのようなスタンドが飛び出してくるのを正確に見極めている。
さすがよっすぃ〜だけど、持久戦になったらよっすぃ〜の方がやばいじゃん・・・・。

「さすがね・・・・・・。
 でも、これだけじゃないのよ!!!!!」
長澤はそう言うと、手に持っていたカバンから
何かを二つ取り出して、一つを天野に投げ渡した。


714 :915:2006/02/13(月) 23:21:18.94 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますI〜

「なんだ、もうアレをすヅのか?」
「遊んでいる暇は無いのよ!!」

二人はそれを耳にセットする。
そう、大型のヘッドホンを・・・・・

そして、『水面』を波立てて、ブルー・ラブボディが顔を出した。

その途端だった。

「うぐッッッッッ!!!!」
「あああああッッッッッ!!!!」

よっすぃ〜と私は突然頭を抱えてうずくまった。
頭がガンガンする・・・・・!!!

「ふっ、わざわざ引き離して個別にやドルと思ったけど
 案外楽に二人とも倒せゾルだな」
天野がそう言って笑う。

こ・・・・これは・・・・!!!!


10 :915:2006/02/14(火) 21:39:39.84 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますJ〜

「く、くそッッッッッッ!!!!!!!!!!」
よっすぃ〜が痛みに耐えながら衝撃をシュートした!

「させるかッ!!!」
ギャレンがエネルギー弾を撃とうとする!
私はあわててチャーミング・フィンガーで天野を牽制した。

衝撃が長澤に向かったその途端、突然二人の頭痛が治まる・・・・・!
しかし・・・・
やはり衝撃はきっちりブルー・ラブボディにはじき返された。

そして、ブルー・ラブボディは地面に『着水』すると同時に
頭を出してこっちを向く。
その途端にさっきの頭痛が・・・・!!

や、やっぱりあのスタンドによる攻撃・・・・!!

「よ、よっすぃ〜!!!!」
私はヨロヨロしながら倒れ込んだよっすぃ〜に駆け寄った。
だけど・・・頭が痛すぎて立ってられない・・・・!!!!

その瞬間、私はちょっと前にテレビで見た動物番組の事を、
その次にミキティの話を思い出した。



11 :915:2006/02/14(火) 21:40:21.07 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますK〜

「よっすぃ〜!!もう一回蹴って!!!」
私は叫ぶようによっすぃ〜にお願いする。

「おおおおおおッッッッッ!!!!!!!」
私の声に応えて、よっすぃ〜はもう一度衝撃を蹴り出した。

その途端、やはり私たちの頭痛は治まる・・・・・。

「チャーミング・フィンガー!!!!!!」
それと同時に、私は天野と長澤に向かって
チャーミング・フィンガーを向かわせた!!

「おっと!!!」
それぞれに片手ずつ使っているために五本しかないチャーミング・フィンガーを
二人は難なく避けてバックステップする。
もちろん長澤のブルー・ラブボディは衝撃を
今までのVTRを見ているように、正確に尾ひれで跳ね返していた。

私はよっすぃ〜をひっぱって一旦距離を取る。
また頭痛がしてきたけれど、距離を取ったからか少しはマシになった・・・・。

「わ、わかったのかよ・・・・」
よっすぃ〜がまだ頭を押さえながら私に聞いてくる。


12 :915:2006/02/14(火) 21:41:49.43 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますL〜

「えぇ。こないだミキティたちが遭遇したコウモリと一緒ね。
 イルカって前頭部にメロン器官って言う脂肪組織があって、
 そこから超音波を発しているらしいのよ。
 あのスタンドもイルカをモチーフにしているから一緒のようね・・・・。
 よっすぃ〜の衝撃が見えているのもそのせいだし
 さっきの攻撃も超音波によるものね」
「ずいぶん詳しいな・・・」
「こないだテレビでイルカの特集見たばっかりよ」
「なるほどな・・・、一度に二種類の超音波を発する事が出来ないから
 俺が衝撃を蹴ったら、まず自分の身を守るために
 ソナータイプの超音波を発してるので
 俺たちへの攻撃が一時的に収まるってわけか・・・・」
そう言いながらよっすぃ〜は立ち上がった。

「何か対策ないかな?」
「二人がヘッドフォンしているから、耳をふさげば・・・・」
そういって私は耳を手でふさいだ。

「だ、ダメッ!!頭痛が治まらないわ!!!」

「ふんっ、さすが場数踏んでいるだけあって気づくの早いね。
 でも超音波は普通の壁とかもすり抜けていくから超音波なのよ。
 このヘッドフォンは特製でね」
長澤はそう言って笑った。


13 :915:2006/02/14(火) 21:42:48.14 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますM〜

それなら・・・・・

私は隅の方に置いていた自分のバッグの方に走り寄ろうとした。
その途端・・・・・・

バシュッッッッッッッ!!!!!!!

私のバッグをギャレンのエネルギー弾が襲った!

「きゃあ!!!!何すんのよ!!!!」
「どルせ自分のヘッドフォンで音楽聴いて打ち消そうとでもジたんだド?」
天野が笑いながら言った。

狙いばれてたか・・・・。
っていうか、私のバッグが・・・・・・・・・・・・・・。
携帯プレーヤーの他にもケータイとか色々入っているのに・・・・・。
だいたい、入院中、ミキティと一緒に物に憑依するスタンドに襲われた時に
自分の持ち物も全部貫いたから買い直したばっかりだったのに・・・・・。

私は別の意味でも頭が痛くなった。
絶対アイツら倒して慰謝料ふんだくってやる!!!!!


14 :915:2006/02/14(火) 21:44:11.89 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますN〜

とは言うものの・・・・・・・・

そんな私によっすぃ〜が何かを投げてきた。
それを受け取って見てみると、よっすぃ〜の携帯プレーヤー・・・・。

「これは・・・・!?」
「俺のだよ、ポケットに入れてた。とりあえずそれ聴いてろ」
「でもよっすぃ〜は・・・・!!!」
「な〜に、超音波くらいなんとかなるよ・・・・」
よっすぃ〜はニコリと笑った。

「よっすぃ〜?」
「俺、とりあえずあのイルカ女を倒すから
 あのキザ男の方と後のことは頼むわ・・・・・」

「よっすぃ〜・・・・・・・・・?」
もう一度名前を呼びながら、私の脳裏を不安がよぎる・・・・・

「いいか、作戦だ、これは」
「作戦」という一言が私の胸に重くのしかかる。
「これから俺があのイルカ女をしとめるから、
 石川はそれで超音波を防ぎながら
 キザ男に俺が邪魔されないようにしてくれ。」


15 :915:2006/02/14(火) 21:44:57.94 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますO〜

よっすぃ〜が何か決意したのを感じる。
それが何かはわからないけれど、
重傷を負っているよっすぃ〜の最後の
自分の身を使った賭けである事は感じた。

本当は無茶させたくないけれど・・・・・
よっすぃ〜のその気高い黄金の意志を無為には出来ない・・・・!!

私は悲しい決断をして、よっすぃ〜から受け取った
携帯プレーヤーの本体をポケットに入れて、
ヘッドフォンを自分の耳に装着しようとした。

「あ、それとな・・・・・・」
よっすぃ〜は何かを思い出した様に言い出した。

「これ、コンコンたちに伝えておいて欲しいんだけどな・・・・・。
 3年前に何があったかってばっかり質問されたから
 その時の事ばかり思い出そうとして、それで
 自分も忘れてたんだけど、俺、去年に一回浜崎と遭遇しているんだよ。」
「え?」
よっすぃ〜が何を言い出しているのか一瞬理解出来なかった。


16 :915:2006/02/14(火) 21:45:35.88 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますP〜

「その時、浜崎は虹村形兆って男が持っている『弓と矢』を狙っていたんだ。
 ほら、1年に虹村億泰ってスタンド使いいるだろ?ヤツの兄貴なんだけどさ。
 でもその虹村ってヤツ、こないだの春に死んでさ・・・・・・、
 たぶん、それで浜崎の手が届かない所に『弓と矢』が移ったんだろうな。
 だから演劇部を狙い始めたんだと思う・・・・・・。
 浜崎の狙いは『弓と矢』だ。そう伝えておいてくれ」

「ちょっと!それくらい自分で言いなさいよ・・・・・!」
「わりぃ、しばらく無理だと思うから・・・・・・・!!!!」
そう言うとよっすぃ〜は長澤に向かって走り出した!!!!

私はあわてて携帯プレーヤーのボタンを押すと
耳からロックが流れてくる。
うん、頭痛が完全では無いけれどかなりマシになってきた!
私もよっすぃ〜を信じて天野に狙いを定める!!!


17 :915:2006/02/14(火) 21:46:42.68 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますQ〜

よっすぃ〜を撃とうとするギャレンを
チャーミング・フィンガーで牽制する!!

一方よっすぃ〜は・・・・・

長澤に近づけば近づくほど頭痛がひどくなるのだろう・・・・
苦しそうになりながら走り寄っていく。

長澤が何かを言った。
たぶんいつまで我慢出来るかとかそんな事だろう。

頭痛に耐えられなくなってか、よっすぃ〜が膝をついた。

その時・・・・・・・・・・
よっすぃ〜は・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!

「イヤあああああああッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」

私はよっすぃ〜の行動に思わず悲鳴をあげた!!!!!!!


68 :915:2006/02/15(水) 21:53:01.77 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますR〜

よっすぃ〜の両耳から激しく血が噴き出す・・・・

そう、ミスムンはよっすぃ〜の両耳を激しく叩いていた・・・・・

いくら叫んでも・・・・自分の鼓膜を破ったよっすぃ〜に
私の悲鳴は届かない・・・・・・!!!!!

長澤があわてた表情をしている・・・・・・・・・

その長澤に再び立ち上がったよっすぃ〜が走り込む・・・・・・・・・

水面からあわててブルー・ラブボディがよっすぃ〜めがけて飛び出してきた。
それを読んでいたよっすぃ〜はミスムンでブルー・ラブボディを正面から受け止める。

「よっすぃ〜!!!!!!!!!!」
私はヘッドフォンを外して叫んだ!!!!
もう頭痛の元の超音波は発せられていない・・・・・!

「へっ、イルカが飛び出してきてくれて助かったぜ。
 結果は一緒だけど、女の子を直接ボコるのは
 やっぱり目覚め悪いからな・・・・・・・・・・・」
ミスムンは膝をブルー・ラブボディの腹にひっつけた。


69 :915:2006/02/15(水) 21:54:02.52 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあますS〜

「くらええええええッッッッッッ!!!!!!
 ゼロ距離からの衝撃ィィィィィィィィィ!!!!!!!!!
 『Gatas Brilhantes(輝ける子猫たち)』ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「うぐあああああッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」

ブルー・ラブボディと長澤が吹っ飛ぶ!!!!!!!

ゼロ距離から相手にけり込んだ衝撃が相手にダメージを与えながら
リバウンドしたところをもう一度けり込む、そのエンドレス攻撃!!!!
それがよっすぃ〜の必殺技『Gatas Brilhantes』!!!!


70 :915:2006/02/15(水) 21:54:30.48 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます21〜

ドゴーンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!

長澤は受け身を取ることも出来ず、そのまま地面に叩きつけられた!!!
完全にノックアウトしている!!!!

「よっすぃ〜!!!!!!」
私はあわてて倒れ込んだよっすぃ〜の元に走り寄り、
よっすぃ〜を抱きかかえる。

でも・・・・・・・・・・・・・

「わ、わりい・・・・・、何言ってるかわかんないから・・・・・・
 とりあえず・・・俺しばらくリタイアだから・・・あと頼むわ・・・・」

そう言うとよっすぃ〜は気を失った。


105 :915:2006/02/17(金) 00:29:22.78 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます22〜

「いた!!!!あそこだ!!!!!!!!!」

美貴とれいなは激しい音がした方向に走っていくと、
よっすぃ〜を抱きかかえた梨華ちゃんがいた。

「梨華ちゃん!よっすぃ〜!」
「ミキティ!れいな!どうしてここに!?」
「ちょうどこっちに来てたんだよ。
 それでコンコンから連絡もらって探してたんだ!!!!」
「石川さん、アイツに吉澤さんやられたと?」
れいなは男をにらんで言った。

「うううん、よっすぃ〜はあの女を倒したの。
 うちの部長がただやられるだけな訳ないでしょ」
梨華ちゃんはそう言うと、気絶しているよっすぃ〜を
れいなに預けて立ち上がった。

「ふん、仲間か。良いよ、3人とも相手してやヅさ」
天野(あとで梨華ちゃんに名前を聞いた)って男は
そう言って美貴たちを挑発した。


106 :915:2006/02/17(金) 00:29:57.00 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます23〜

「てめぇ!!!」
「待って、ミキティ」
梨華ちゃんが美貴を手で制する。

「梨華ちゃん?」
「よっすぃ〜がこうなったのも
 元はと言えばこいつにやられた怪我のせいだからね。
 まぁよっすぃ〜が無茶したからなんだけど。
 だから、よっすぃ〜の仇は私に討たせて」
「そんな、一対一にこだわってられないだろ!」
美貴は梨華ちゃんに問いつめた。
と、梨華ちゃんが急に小声で美貴にささやいた。

「ミキティとれいなはよっすぃ〜を守っていてあげて」
「?」
「よっすぃ〜が言ってたの。浜崎の狙いは演劇部が持っている『弓と矢』だって。
 もしミキティたちみたいに敵も連絡ついていたとして私が浜崎なら、
 増援に隙を見てよっすぃ〜を誘拐させてから交換材料にすると思うの」
「え?そんなはずは・・・・・」

倖田みそのや松田さやか、そしてさっき聞いたばかりの市井さんの話を統合すれば
浜崎は3年前の地点で『矢』のかけらを入手して
今もそれでスタンド使いを増やしているはず・・・・・・・。

だけどそんな話は後回しだ。
確かに梨華ちゃんの言うとおり、よっすぃ〜を狙われるわけにはいかない。


169 :915:2006/02/17(金) 23:40:44.17 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます24〜

れいなと二人で気絶しているよっすぃ〜を抱きかかえながら、
美貴は梨華ちゃんと天野を見た。

「ふん、ゼっかくアドバンテージをあげようと言ってヅのに」
天野が梨華ちゃんを挑発する。

「おあいにく様、私はあなたに負ける気がしないから」
梨華ちゃんも言い返した。

しかしあの天野って男の自信は何だ?
見渡すと地下街の壁や床が結構削られている。
チャーミング・フィンガーが走った跡だろう。
美貴が言うのもなんだけど、あの技の威力は絶大だ。

そう、当たりさえすれば・・・・・・・・

「やせ我慢すヅな。もう気づいていヅんだドう?」
天野がにやっと笑った。

梨華ちゃんの顔が青ざめる。

「石川梨華のスタンド、ザ☆ピース。
 遠隔操作が得意で、破壊力は本来そリほど無いが
 その指が伸びる、チャーミング・フィンガーの威力は絶大・・・」


170 :915:2006/02/17(金) 23:41:51.14 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます25〜

この男、もしや・・・・・・・

「しかし、伸びた部分の強度は非常にもろくなディ、それが弱点。
 チャーミング・フィンガーはひとたび避けリャー
 その弱点をさらけ出す事になる・・・・・・」

やっぱりだ!!!!!
この男、ザ☆ピースの弱点を知っている!!!

黙りこくっている梨華ちゃんに対して天野はさらに続けた。
「石川梨華、君のスタンドははっきディ言って欠陥商品なんだよ。
 必殺技を繰り出すと同時に、最大の弱点をさらゲ出すんだからな。
 そしてさっギから何回も見せらリたからな、完全に避ける事は出来なくても、
 少なくとボ致命傷を受けない程度にかわす事は可能だ。
 そして、その途端に君の指はボロボロダ」

そうだ、美貴はそれで梨華ちゃんを病院送りにしたんだ・・・・。
そして、何も言わないけれど、梨華ちゃんもその事には
感づいていたのだろう・・・・・・・・・・・


171 :915:2006/02/17(金) 23:42:30.16 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます26〜

「梨華ちゃん!」
美貴は梨華ちゃんに声をかけた。やっぱりここは交代するべきだ・・・・・。

しかし・・・・

「大丈夫よ、ミキティ」
梨華ちゃんは美貴に向かってにっこりと笑った。

「天野さんって言ったよね。確かにその通りよ。
 ちょっと前からうちの演劇部のデータが何故かあちこちに出回ってるらしいし、
 どういうルートか知らないけどそれを入手したようね・・・・・・・・・・・・」

ザ☆ピースが左手をパーにして腕をまっすぐ前にのばした。
そして右手を左手首に添える形で構えを取る。

「あいにくだけどね!私はこのザ☆ピースであんたをしとめるのよ!!!!!」


441 :915:2006/02/22(水) 20:33:23.68 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます27〜

梨華ちゃんが叫ぶと、チャーミング・フィンガーが発射された!
ザ☆ピースの指はまっすぐに伸びて天野のスタンドを狙う!!!
天野は落ち着いてカードを銃のスリットに通した・・・・

「なんだ、さっきよりもスピードガタ落ちヂャないか!!!!!!」
ギャレンはまっすぐ伸びてきたチャーミング・フィンガーを避けると
飛び上がって空中で前転する・・・・・・・

「ホエールドロップ!!!!!!!」

ギャレンって名前のスタンドの両足が
かかと落としの要領で伸びきったザ☆ピースの5本の指を襲う!!!
あぁ!梨華ちゃんの指が折れる!!!!!

え?5本??????

美貴が一瞬自分の目を疑ったその時、
ギャレンの両足がチャーミング・フィンガーに接触した・・・・・

「いつまでも古いデータにしがみついている方が負けるのよ」
梨華ちゃんがつぶやいた。


442 :915:2006/02/22(水) 20:34:04.89 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます28〜

バチバチバチバチバチッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!

ドゴーンッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!

「なッッッッッッッ???????????」

激しい音とともにはじき飛ばされたのはギャレンの方だった・・・・!!!

「グウェッッッッッッッッッッッ!!!!!」
地面に叩きつけられたその両足はボロボロになっている!!!!!

「ばかなッ!強度が落ちるバずじゃ・・・・・・・!!!!」
天野がうめきながら不思議がる。
そうだ、天野の言うとおりのはず・・・・・・

そう思いながらもう一度チャーミング・フィンガーを見た美貴と天野はびっくりした。


66 :915:2006/02/24(金) 00:51:48.49 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます29〜

ザ☆ピースからまっすぐ伸びているのは左手の指だけだった。
そして、左手に添えていた右手の指は・・・・・

ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンンンッッッッッッ!!!

音を立ててうなりながら、それぞれの左手の指を守るように
高速で螺旋を描きながら伸びていた!!

「チャーミング・フィンガー・プラス!」
指はシュルシュルと音を立てながら元に戻っていく。

「いつまでも弱点を放置しておくわけないでしょ」
梨華ちゃんはそう言って天野をにらんでから美貴を見た。
「ミキティ、入院している間ね、ずっとどうすればこの弱点を克服出来るか考えていたのよ。
 で、たどり着いた答えはザ☆ピース<エンドマーク>と
 チャーミング・フィンガーの特性をプラスしたこの技ってわけ。
 それなりに訓練が必要だったけどね。まぁ入院生活は暇だったしちょうど良かったわよ」
「梨華ちゃん・・・・・・」
美貴はちょっと複雑な気持ちになる。


67 :915:2006/02/24(金) 00:52:21.83 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます30〜

「皮肉じゃなく、ミキティには感謝してるのよ。
 おかげでチャーミング・フィンガーはさらに強くなることが出来たんだし」
梨華ちゃんはもう一度天野を見た。

「このチャーミング・フィンガー・プラスは右手の指が円を描きながら突き進むから
 横からの攻撃も円の動きで流してしまうのよ。
 おまけに刃を立てているから斬属性もあるしね。
 さっきみたいに横から攻撃してきても自分がダメージ負うだけよ。
 そして左手の指による突進力とあわせてドリルのような役目も果たすから
 威力は通常のチャーミング・フィンガーの比じゃないわよ」

そう言って梨華ちゃんはもう一度さっきの構えを取った。

「くっ、バザァかそんな手を用意してるドゥバナ・・・」
天野はよろよろと立ち上がった。
「しかしな・・・・・・・・・・・、右手が複雑な動ギな上に距離が伸びる分、
 スピードは落ちデいるよルだな。おまけに半分の5本になヅわけだジ・・・・・・・、
 さっきよディも見極めやすいぜ・・・・・・!!!」

天野、結構ダメージ受けてるな。なまりがひどくなってるや。


146 :915:2006/02/25(土) 22:54:00.52 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます31〜

「あなた、結構観察力持っているのね。
 でも、そういう事は相手の技を破ってから言いなさい」
梨華ちゃんは口でも負けていない。

「それともう一つ。あなたのスタンドは近距離型。
 本体から5メートルと離れる事は出来ない。
 ううん、2メートルが精一杯ってところね。
 その代わり、もちろんパワーは特A級。
 そしてあなたのスタンドの真の強さは
 その銃による遠距離とカードによって特性を付加した近距離を使いわける事。
 でも・・・・、足で攻撃して自爆してくれたのが私にはラッキー。
 その足ではもう近距離攻撃は使えないでしょう!」

そう言ってから梨華ちゃんは再びチャーミング・フィンガー・プラスの体勢を取った。
「まぁ、どっちみち先に足はつぶすつもりだったけどね」

「調子になヅなッッッッッ!!!!!」
いらついた天野は叫びながらエネルギー弾をザ☆ピースに向かって撃ってきた。

ドルドルドルドルドルドルドルドルドル!!!!!

エネルギー弾の連射が☆ピースを襲う!
しかし、梨華ちゃんは考えられない方法で弾を避けた!



147 :915:2006/02/25(土) 22:54:33.13 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます32〜

ザ☆ピースは身体全体を伸ばして細く細くなっていく・・・・
その細くなった身体でギリギリ連弾をかわしていく!

たしかに当たりにくくはなるけれど、
細くなって強度がもろくなってるんだからこの避け方は諸刃の剣だ。
しかし梨華ちゃんは顔色一つ変えていないッ・・・・!!

梨華ちゃん、天野の事を観察力持ってるって言ってたけど、
紙一重で避けるなんて梨華ちゃんの方がよっぽどじゃないか。
そして、それ以上に根性が座ってるというか・・・・

一度勝っているから気づかなかったけど、梨華ちゃんも結構やり手なんだな・・・・。
美貴は改めてそのことを実感した。

ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンンンッッッッッッ!!!

突然、さっき聞いたのと同じ音がし始めた。


148 :915:2006/02/25(土) 22:54:58.03 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます33〜

「う、うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉッッッッッッ!!!!」

身体を伸ばして見にくくした時に一緒に
指をあらかじめ伸ばしておいたのだろう。
チャーミング・フィンガー・プラスはそれぞれ
違う方向から突然現れて別々にギャレンを襲った!

怪我した足のままギャレンは飛び退いた!!

ズブシュウウウウウッッッッッッッッッッッ!!!!

・・・が、そのうちの一本がギャレンの太腿に命中し、深々と突き刺さるッ!!

「ぐあああああっっっっっ!!!!!!こ、このオォッッッッ!!!!」

ドウゥン!ドウゥン!ドウゥン!

ギャレンは銃を自分の太腿に刺さった黄金の細長いドリルに連射する。
最初のうちは回転により弾いていたが、梨華ちゃんも多少顔をしかめながら
チャーミング・フィンガー・プラスを引っこ抜いた。
ザ☆ピースが元に戻っていく・・・・。


228 :915:2006/02/27(月) 20:47:55.55 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます34〜

「か、完全にダメージを回避出来るわけではないようだな・・・・」
天野は苦しそうにしながらも言った。

「そりゃあ、あくまで弾いているだけなんだしね・・・・。
 それよりもさっきよりも動けなくなったんだし、
 もう今度こそ避けられないんじゃない?」
梨華ちゃんは痺れたのか、右手を振りながら言った。

天野が立ち上がると、ギャレンは銃を梨華ちゃんに向けた。
「まだ・・・・、手はあるさ!!」

ギャレンは銃を持っている手首を少し上に向けた。

ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥル!!!!!

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!

ギャレンの撃ったエネルギー弾は梨華ちゃんを狙わずに天井に次々と命中した。
天井がボロボロとはがれて落ちてくる・・・・・!!!

「ちょっとおおおおおお!!!!!!」

梨華ちゃんは慌てて降り注ぐがれきを避けるがギャレンはかまわず撃ち続けた!


229 :915:2006/02/27(月) 20:49:11.18 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます35〜

「あなた、後先考えてないでしょ!!!!!」
そう言いながら梨華ちゃんは避け続ける。

「・・・・・おっと」

梨華ちゃんは何かに当たって足が止まった。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そう・・・・・・・・・

気絶しているよっすぃ〜を抱きかかえてしゃがんでいる
美貴とれいなに・・・・!!!!!

「デュエル・エレジーズ!!!!!」
れいなは風呂敷を取り出して落下物を防いだ。

「それも計算の内だッッッッッッッッッ!!!」

ギャレンはかまわずエネルギー弾を撃ち続けた。

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!

天井から次々とがれきがれいなの作った岩の傘に降り注ぐ・・・・


230 :915:2006/02/27(月) 20:50:32.79 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます36〜

「ブギートレイン!!!!」
美貴はブギトレを出して、岩の傘を持つれいなのデュエル・エレジーズを手伝った。
パワー型のブギトレと言え、結構重いぞ・・・・!!!

「梨華ちゃん!早く!!!!」
美貴はたまらず梨華ちゃんにお願いした。

あの天野ってヤロウ、むちゃくちゃだ!!!
いくら人通りが少ないエリアだからって、こんな事していたら
そのうち誰か来ちゃうぞ!!!!!

「チャーミング・フィンガー・プラス!!!!!!!」

梨華ちゃんは天野に向かって5本のチャーミング・フィンガー・プラスを突き立てた!!!!

「待っていたぞ!」
天野はカードを3枚スラッシュさせた。3枚????

「これが耐えられるカアァァァァッッッッッッッッ!!!」
天野が叫ぶ!

まさか・・・・複数枚のカードを使ったコンボ技か・・・・!!!


231 :915:2006/02/27(月) 20:51:04.18 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます37〜

「バーニングショットッッッッッッッッッ!!!!!!!」
ギャレンの銃は自分に向かってくる
チャーミング・フィンガー・プラスを狙いすましている!
そして、その引き金に力が入る・・・・!!!

「誰が馬鹿正直に相手すんのよ・・・・」
梨華ちゃんがつぶやいた。

突然チャーミング・フィンガー・プラスは軌道を変えて下の方に向かった。
そして、床に次々と突き刺さる・・・!!!!

「ふん!!!!何がやりたい!!!!」
天野はかまわずエネルギー弾を撃とうとした!

そのとき・・・・・・・・・・

ビキビキビキビキビキビキッッッッッッッッッッ!!!!!!

突然、チャーミング・フィンガー・プラスが打ち込まれたあたりから
床に次々とひびが入りはじめた・・・・!!!

「なッッッッッッッ!!!!!?????」
「えぇッッッッッッ!!!!!?????」
天野も美貴も思わず驚きの声を上げた!!!


232 :915:2006/02/27(月) 20:52:03.09 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます38〜

床は次々と崩れ落ちていく・・・・!!!
そして、その亀裂は直線距離に立っていた天野を巻き込んだ!!!

「うおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッ!!!!!」

天野は亀裂の中に落ちていく・・・・・・・

ドゴドゴドィグシャアアアアアッッッッッッ!!!!!!!

引き金を引きかけていたからだろう・・・・
亀裂に落ちていきながらギャレンが引いた引き金によって
放たれたエネルギー弾が狭い空間の中でどうなったのか・・・。

しばらくして静まりかえった亀裂の中から天野は出てこなかった・・・・・。


233 :915:2006/02/27(月) 20:52:43.92 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます39〜

「さあ!人が来る前にずらかりましょ!!!!」
梨華ちゃんが美貴達に声をかけた。

「ちょっと待てよ!さっきのは一体・・・・!!!
 なんでちょっと床を削っただけでこんな大きな亀裂が起きるんだよ???」
美貴はたまらず梨華ちゃんに質問した。

「あぁ、ミキティも気づいてなかった?
 あの人のスタンドの太腿を突き刺した時、どさくさに紛れて
 チャーミング・フィンガー・プラスのうちの一本を地面に潜行させていたの。
 チャーミング・フィンガー・プラスの威力ならこの舗装された地下街の
 床や壁をぶち抜く事も可能だからね。
 アイツに気づかれないように地面を掘りまくっていたのよ。
 もろくなっていた床は少しの衝撃で陥没したってわけ♪」
梨華ちゃんは平然と答えた。


234 :915:2006/02/27(月) 20:55:45.99 0
銀色の永遠 〜石川梨華は暇をもてあます40〜

「梨華ちゃん・・・・・」
美貴はあきれて周りを見渡した。
天野の攻撃でボロボロに崩れ落ちた天井以上に
床一面エライ事になっている・・・・・・・

「アンタ、人には後先考えてないとか非難しておいて
 自分もめちゃくちゃやってるじゃん・・・・・」
「そう?気にしちゃダメよ。
 それより早くずらかりましょ!!人が来たら面倒よ!!!
 よっすぃ〜も早く病院連れて行かなきゃ!!!」
「そ、そうだな。れいな!」
美貴とれいなは気絶しているよっすぃ〜を起こして立ち上がった・・・・

TO BE CONTINUED…

天野浩成:再起不能
スタンド名:ギャレン・ダディャーナ

長澤奈央:再起不能
スタンド名:ブルー・ラブボディ

吉澤ひとみ:全治一ヶ月
スタンド名:Mr.ムーンライト